添好運 ティム・ホー・ワンが日本に上陸するらしい
今朝の日経MJを読んでいて驚いた。
なんと、香港でミシュラン一つ星を獲得し、アジア各都市に展開している添好運が、
東京の日比谷にオープンするらしい、と。
初めて添好運に行ったのは、2014年に香港に行ったとき。
安くて美味しくて、何よりオリジナリティあふれる点心に目が釘付けになり、
「ここに来なければ食べられないんだなあ」という事を実感した。
看板メニューの叉焼まんは、外側が甘くてサクサクで、
叉焼の塩辛さとあわさって、
こんな味、食べたことない!!!!
と、当時の彼氏(今の夫)と大興奮した。
メロンパンみたい!!!でもしょっぱい!
メロンパンに肉を入れることにするなんて、
発想力がすごい!!
と。
その味が忘れられなくて、滞在中に、少ない滞在時間をやりくりして、
わざわざもう一度食べに行ったのだった。
こんなに美味しいお店、なんで東京にないんだろうね!?
と、彼と何度も議論した。
(その時に出した結論は、忘れた)
そんな添好運に再会したのは、2017年。約3年後。
それは、香港ではなく、なんとフィリピンのマニラだった。
2016年の12月。結婚して夫になった彼がマニラ駐在になった。
別居婚を選択した私たちは、東京とマニラでそれぞれ生活することになった。
彼の駐在から一か月たったころ、彼に会いにマニラへ行った。
2016年のおわりと2017年のはじめの事だった。
発展途上国と思っていたフィリピンは、確かにそういう一面もあるのだけれど
(街の汚さとか人々のゆるーい感じとかみすぼらしい犬とか)
彼の住むマカティ地区はまるで丸の内のように大都会で、私がかつてフィリピンに対して持っていたイメージを一新した。
大型のショッピングモールが乱立し、行きかう人々はみな若くて健康そうに見えた。
H&MもZARAもユニクロも無印もあった。何も東京と変わらないと思った。
そんな中で(どこのショッピングモールかは忘れてしまったのだけど)、
添好運を見つけたのだった。
あのメロンパン点心(私が命名した)の写真が店先に大きく載っており、
これ、香港で食べたあの美味しいやつじゃない!?
と、夫と大いに盛り上がった。
それから、マニラの添好運には数回お世話になっている。
香港に行かないと食べられないと思っていた点心が思いもよらず身近になったことに
嬉しさを覚えたが、TOKYOになくて、MANILAにはあるって、どういうこと!?
という思いが頭をよぎった。
私が添好運に出会って最初に思った疑問、
こんなに美味しいお店、なんで東京にないんだろうね!?
ということの答えが、3年越しに分かった気がしている。
それは、
東京にないけど、アジアにある素晴らしいものなんて、この世に沢山ある!
私がそのことを知らなかっただけ!
ということである。
2014年くらいまでの私は、なんだかんだ東京がアジアで一番すごいんだと思っていたと思う。そもそも意識したことないけど、無意識にそう思ってたんだと思う。
でも、彼と結婚して、フィリピンやその周辺諸国に何度か行くうちに、別に東京が一番すごいわけじゃないんだってことを、身を以て感じた。
どこが?と訊かれると、上手く説明できないのだけど。
彼ら(アジアの人)が、いちいち東京なんて相手にしなくても、やっていけるんだっていう事が何となく分かってしまった一年だったと思う。2017年。
そんな中での、添好運、東京進出のニュースは、東京もまだ無視はできませんよーってアジアの人が思ってくれてるような気がして、安心したのだった。
(夫と二人ではなく、友人4-5人で行った方が、たくさんの種類の点心を食べられるという点でも、非常にうれしい)
最後に、
メロンパンに肉を入れちゃう発想がすごい!!
というのは、つまり、
甘いものとしょっぱいものを一緒に食べちゃうのって新しい!!
という驚きなのだが、私は、この手の食べ物をみると、
びっくりしてしまう癖があるらしい。
メロンパン点心以外で言えば、マックグリドルと、イケアのベリーソースがかかったミートボールを初めて食べたときも、同じような衝撃だったと思う。
それ、合わせちゃう!?っていう。
日本にも、スイカに塩とか、みたらし団子とか、甘い×ショッパイの
コラボって、あるのにね。
というわけで、日比谷の添好運も、オープンしたらすぐ行ってみようと思います!